Oracle Fail Safe (WSFC) on Windows Azure

Oracle Fail Safe(WSFC) がWindows Azure Virtual Machinesで動いたのでざっと記載しておきます。


基本的には、Oracle Fail Safe on Amazon EC2http://d.hatena.ne.jp/KNOPP/20120905)と同様、以下がポイントです。


・共有ディスクがないのでiSCSIを使用する
・仮想IP(クラスタで使用するIP)はVNET上ではうまく動かないので、OpenVPN上に構築


後は、EC2とAzureの違いとして、以下があります。


・Windows2008 R2のインスタンスは、言語が英語のものしか用意されておらず、
必要に応じて日本語化する必要がある。
(今回面倒くさいので、そのまま作業してしまいましたが)
仮想マシン作成の際にホスト名(3文字以上)とパスワードの設定ができる(個人的には便利!)
・仮想ネットワークでは、指定したサブネットの範囲でプライベートIPアドレスが割り当てられるが、
IPアドレスは指定できない(多分)。ただし、一旦割り当てたプライベートIPアドレスは、再起動しても変わらない。
VMをDELETEするまで有効)


細かな差分は以下に記載します。
Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その1(環境構成&事前準備)
VM作成後、ホスト名とパスワードの変更の必要はなし。
仮想ネットワークの作成とVMの作成はこちらが参考になります。
http://sophiakunii.wordpress.com/2012/07/09/%E3%80%90windows-azure-virtual-machine%E3%80%91%E4%BB%AE%E6%83%B3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/
http://sophiakunii.wordpress.com/2012/07/10/%E3%80%90windows-azure-virtual-machine%E3%80%91%E4%BB%AE%E6%83%B3%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90-%EF%BD%9E-%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90/


ここで作成したVM(DC1,DB1,DB2)それぞれのIPアドレスは後々使うので、IPCONFIG等で確認しメモしておきます。


Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その2(OpenVPN編)
OpenVPNクライアントから参照するサーバのIPは10.0.0.10ではなく、上記で作成したDC1のアドレスを指定します。(client.opvnの設定)


Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その3(ドメイン作成編)

iSCSIターゲット側で許可する識別子(IPアドレス)はVM作成時に付与されたDB1,DB2のアドレスを指定する。


Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その4(WSFC作成編)

ギャラリーで用意されているVMを使用する場合、デフォルトでは、Dドライブがtemporary、EドライブがCDROMとなっているので、
iSCSIで追加するドライブ文字が変わります。(それぞれ、F、Gになるはずです)


Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その5(Oracle Database& Oracle Fail Safe インストール&構成)
→手順は変わりません。