Oracle Fail Safe On Amazon EC2 その5(Oracle Database& Oracle Fail Safe インストール&構成)

前回(http://d.hatena.ne.jp/KNOPP/20120911/1347318119)の続きです。

前回まででWSFCとして動くようになっているので、今回は
Oracle DatabaseとOracle Fail Safeをインストールし構成します。

◇ダウンロード(DB1,DB2)
OTNからOracle Fail Safe 3.4.2とOracle Database 11.2.0.1.0をダウンロードします。


http://www.oracle.com/technetwork/jp/topics/utilsoft-096616-ja.html
Oracle Fail Safe Release 3.4.2.0 for Microsoft Windows (64-bit x64)
ofs342kit_x64.zip

http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/enterprise-edition/downloads/112010-win64soft-088865-ja.html
Oracle Database 11g Release 2 (11.2.0.1.0) for Microsoft Windows (x64)
win64_11gR2_database_1of2.zip,win64_11gR2_database_2of2.zip


Oracle Databaseのインストール(DB1,DB2)
・ダウンロードしたwin64_11gR2_database_1of2.zipとwin64_11gR2_database_2of2.zipを同じフォルダに展開し、database配下のsetup.exeをダブルクリックします。
・セキュリティアップデートの構成
空欄のまま次へ
・インストールオプション
データベースソフトウェアのみインストール を選択し、次へ
・Gridインストールオプション
単一インスタンス・データベースのインストール を選択し次へ
・製品の言語
日本語がリストに入っていることを確認し、次へ
・データベースのエディション
Enterprise Edtion を選択し、次へ
・インストール場所
任意の場所を入力し次へ
※DB1とDB2が同じ場所になるようにすること!
・前提条件のチェック
エラーや警告になった場所があれば、修正する
・サマリー
特に問題がなければ、終了を押す。
・終了
閉じる を押す


Oracle Fail Safeのインストール
・ofs342kit_x64.zipを解凍し、installフォルダ配下のsetup.exeをダブルクリックします。
・ようこそ
次へ
・インストールタイプの選択
Typical を選択し、次へ
・ホーム詳細の指定
任意の場所を入力し次へ
※DB1とDB2が同じ場所になるようにすること!
Reboot Needed After Installation
次へ
・サマリー
特に問題がなければ、インストール をクリック
Oracle Fail Safeアカウント・パスワード
ドメインのAdministrator権限を持ったユーザ/パスワードを入力する。
・インストールの終了
終了をクリックする。
・インストール終了後再起動
OSを再起動します


iSCSIターゲット用のディスク(Oracle用)を作成
先ほど作成したiSCSIターゲット(ここではvote)を右クリック→iSCSIターゲット用の仮想ディスクの作成をクリック→仮想ディスクの作成ウィザードへようこそ 次へをクリック→作成する仮想ディスクのフルパスを入力(ここでは、C:\vhd\oradata.vhd とします。)→仮想ディスクのサイズは5120MBにします。→説明の入力は任意→完了をクリック

◇データディスクのフォーマット(DB1のみで実施)
iSCSIターゲット用のディスクの作成が終わると、DB1,DB2側でディスクとして認識されていますので、
フォーマットします。
・スタート→管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理→ディスク1を右クリック→オンライン→ディスク1を右クリック→ディスクの初期化をクリック→OKをクリック→未割り当てを右クリック→新しいシンプルボリューム→新しいシンプルボリュームウィザードの開始 次へ→ボリュームサイズの指定はそのまま 次へ→次のドライブ文字を割り当てる はそのまま(E) 次へ→パーティションのフォーマットはそのまま 次へ→完了をクリック。


◇データディスクをオンラインにする(DB2のみで実施)
・スタート→管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理→ディスク1を右クリック→オンライン


◇データディスクをクラスタに追加する(DB1)
スタート→管理ツール→フェイルオーバクラスタマネージャ→クラスタ名をクリック→記憶領域を右クリック→ディスクの追加


DNSへの登録(DC)
フェイルオーバクラスタで使用する仮想IPとは別にOracle Fail Safe用の仮想IPを使用します。
ここでは、ofscluster.test.localという仮想ホストが192.168.0.200を使用するとします。

このofscluster.test.localという仮想ホスト名はどのマシンからでも名前解決するために、DNSへ登録します。
スタート→管理ツールDNS→前方参照ゾーンをクリック→管理しようしているドメイン(ここでは、test.local)を右クリック→新しいホスト
→名前にofscluster、IPアドレスに192.168.0.200を入力→完了をクリック


クラスタの検証(DB1で実施)
後はいよいよOracle Fail Safeでの設定となります。
今回はOracle Fail Safe Managerからテスト用DBを作成します。
流れとしては、クラスタの検証→グループの作成→テスト用DBの作成となります。

スタート→すべてのプログラム→Oracle - OfsXXXX→Oracle Fail Safe Manager→ツリーをクラスタに追加→フェイルオーバクラスタ名(ここではcluster)を入力→ようこそ→クラスタの検証をクリック
※FS-10662とFS-10515がでますが、ここでは無視しても構いません。


◇グループの作成
Oracle Fail Safe Manager上で
グループ→作成→グループ名を入力(DNSへ登録した仮想ホスト名)し次へをクリック→フェイルバックしない のまま完了をクリック→閉じる
→仮想アドレスの追加 はいをクリック→クライアントからアクセス可能なネットワークの表示にチェックが入っていることを確認し、ホスト名に
DNSに登録した仮想ホスト名(ここでは、ofscluster)を入力し、完了をクリック→サマリが表示されるので誤りがなければ、OKをクリック。


◇サンプルデータベースの作成
リソース→サンプルデータベースの作成→サービス名(任意)、ディスクリソースをEを選択し、OKをクリック。


◇データベースをグループに追加
先ほど作成したofsclusterグループを右クリック→リソースをグループに追加→Oracle Databaseを選択→サービス名が先ほど作成したOracle Databaseのサービス名であることを確認し、次へ→パスワードを入力し、完了をクリック→OKをクリック→データベースのグループへの追加の確認 はいをクリック



以上でOracle Fail Safe on Amazon EC2は完了です。
お疲れさまでした。